東日本大震災発生後の仙台市の被害・インフラ復旧状況

東日本大震災発生後の仙台市内の生活インフラ・交通インフラを中心とした被害・復旧状況を箇条書きします。

大地震が起きた後のインフラ被害・復旧状況のイメージを掴んでいただくことが目的です。

私自身の経験や見聞きした情報を元にしているため、
同じ仙台市内でも地域によって数字に誤差があると思います。

その点はご了承願います。

なお、私が住むマンションの所在は、仙台市の中心部から2キロほど北側です。

 

地震発生直後

■沿岸部が甚大な津波被害

■大規模な火災は仙台港にあるENEOSの製油所のみ

■揺れによる家屋の倒壊はほとんどない
地盤沈下や法面崩落による被害は多数発生

■ほぼすべての生活インフラ停止
信号停止により道路が大渋滞
エレベーター内の閉じ込め

■ほぼすべての交通インフラ停止
帰宅難民発生
物資の流通がストップ

■電気が止まったため、ラジオやカーナビ・携帯電話のワンセグが情報源となる

■携帯が不通となり家族との連絡がとれない状況

 

生活インフラの停止・復旧状況

■電気
我が家は3日後に復旧
やはり電気の復旧が一番早い
市中心部から外側へ向かって回復していく傾向

■上水道
我が家はマンションの受水槽が壊れて復旧まで1か月弱
周辺は1週間ほどで復旧

■下水道
下水処理場が津波被害を受けたため、1か月以上に渡って使用制限がかかる
我が家は1か月弱の間水道が出なかったため、トイレの使用に不自由する

■都市ガス
復旧まで約3週間

■電話
電気の復旧に伴い固定電話も復旧

■携帯電話
3日目に復旧

■スーパー/コンビニ
3日目くらいから時間・数量限定で開店し始める→大行列
10日目くらいから限定が解除され始める
コンビニはほとんどが半月以上閉店したまま

■燃料油
ENEOSの製油所が津波被害・大規模火災、ローリーも多くが津波被害に遭い供給が滞る
3日目くらいから時間・数量限定で開店するスタンドが現れるも、数時間待ちの大行列
この状態が2~3週間ほど続く

 

交通インフラの停止・復旧状況

■一般道路
あちこちの道路で隆起や沈下により段差ができ、通常走行が困難に
一部で通行不可や車線規制が1年以上続いた

■高速道路(東北自動車道)
一般車の通行は約2週間後から(車線規制箇所多数あり)

■市営バス
通常ダイヤに復旧するまで1ヶ月以上

■市営地下鉄
通常ダイヤに復旧するまで1ヶ月以上

■JR在来線
通常ダイヤに復旧するまで1ヶ月以上
ただし仙石線・常磐線は市外での大規模な津波被害により途中折り返し運転

■東北新幹線
数か所の高架がダメージを受け運転再開まで1ヶ月以上

■仙台空港
空港ビル・滑走路が津波被害で仮復旧まで1ヶ月以上