このブログを書こうと思ったきっかけ

このブログは、私自身の東日本大震災(以下、3.11と記します)での
被災経験を通じて得た知見や、現在進行形で学んでいる防災に関する知識を
読者の皆様と共有することを目的として開設しました。

では、震災から9年以上が経過した2020年に、なぜブログを書き始めたのか。
今回は、このブログを書こうと思ったきっかけについてお伝えします。

結論から書くと、まもなく10年・防災意識の低下・自然災害の増加の3つです。
詳しくは本文をご覧ください。

 

震災からまもなく10年

3.11から間もなく10年が経ちます。

10年ひと昔といいますが、長かったような短かかったような複雑な気分です。

 

津波で自宅が流されたり、ご家族を失った方、
原発の避難区域に指定され、故郷を離れざるを得なかった方。

このような大変な思いをされた方々からすると、
多少の被害を受けはしたものの、自宅も家族も無事だった私に
被災体験を書く資格などあるのだろうか…?とずっと躊躇してきました。

 

しかし、被害の態様は人それぞれで違うのは当然ですし、
私の記事を読んで「参考になった」「役に立った」と
感じてくれる読者さんもいるのではないか?

10年が経つのを前にそう思い始めるようになったのです。

 

そして、もし読んでくださる方がいなければ、ブログを閉鎖すればいい。

そう考えたとき、「よし、思い切って書いてみよう」という決心がつきました。

 

防災意識の低下

私は自宅兼事務所のマンションの部屋の中で3.11に遭いました。

強烈な揺れと家具が倒れ食器類が落下し割れる音、
そして建物が倒壊するのではないかという恐怖は、今でも鮮明に覚えています。

その後約1か月にわたってライフラインの途絶や物資の不足などにより、
不自由な生活を強いられました。

さらに、事業の売り上げも激減しました。

 

そんな怖い、つらい経験をした3.11ですら、10年近く経つと
その感情や防災意識が薄れてきていることを感じます。

しかし、長くて100年ほどの人生の中で1000年に1度の大地震に遭ったから、
もう一生大地震に遭うことはない、ということはありません。

いつまた何時、どんな災害に見舞われるか分からないのです。

実際、宮城県では2019年の台風19号で阿武隈川が決壊し、丸森町に大きな人的・物的被害をもたらしました。

 

平時にこそ、しっかりと防災意識を高めて対策をしておかないといけません。

「天災は忘れた頃にやってくる」という寺田寅彦の警句を胸に刻むべきです。

このブログは読者の皆様へのメッセージであるとともに、私自身に対する戒めでもあります。

 

地震以外の自然災害の増加

大地震については、この10年の間に

・北海道胆振東部地震
・熊本地震
・大阪北部地震

などが発生しています。

 

地震以外にも、

・西日本での豪雨被害
・口永良部島や御岳山の噴火
・今まであまりなかった地域での台風被害
・平成26年豪雪
・新型コロナウイルスの発生・蔓延

など、毎年のように想定外の自然災害が発生しており、私たちはそれに翻弄され続けています。

 

自分は大丈夫などとは間違っても考えてはいけません。
日本列島のどこに住んでいても、絶対に安全な場所などないのです。

日本人全員がサバイバルの意識を持って、防災に取り組んでいく必要があります。

 

地震だけでなくさまざまな自然災害にいかに対応するべきか。

あなたと大切なご家族の命、そして財産を守るために、
共に考え、行動にうつしていきたい。

そんな思いで1記事1記事を心を込めて書いていきます。

 

ぜひ末永くお付き合いください。